田園都市線で渋谷〜二子玉川間を利用したことがある方なら、気づかれた人もいると思います。実は、この区間にある各駅には、それぞれ以下のようにテーマカラーが決められています。
- 池尻大橋駅:柿色
- 三軒茶屋駅:レモン色
- 駒沢大学駅:若葉色
- 桜新町駅:桜色
- 用賀駅:水色
たとえば三軒茶屋駅のホームに行ってみます。すると壁に張り巡らされているタイルの色が、駅カラーである黄色になっています。
これの利点は、電車の社内からでも何駅か判断できるところです。
渋谷駅から二子玉川駅までの間はずっと地下を走ることになり、景色が一切変わりません。そのため駅の風景も似たようなものになり、パッと見ただけでは何駅なのか判断が難しいのです。
誰もが経験ありますよね。電車の中で目をつぶってうとうと——。駅についたから慌てて何液化を確認したいのに、あいにく停車位置が悪くて「●●駅」の看板が見えなくて、電車の車内を右往左往。あれはなかなか恥ずかしいですよね。
しかし渋谷駅〜二子玉川駅にある各駅では、駅ホームにあるタイルの色で判断ができるわけです。地味なんですけれど、これが本当に便利で。通勤で毎日田園都市線を使う私はかなり助けられています。
ちなみに、白地のタイルとカラーのタイル、2つのタイルがあります。白地のタイルが多いほど改札に遠く、カラーのタイルが多いほど改札に近いことを意味します。
各駅の駅カラーは何故この色に?
さてここで疑問なのは、各駅の駅カラーがこれらの色に決まった理由です。
桜新町駅がピンク(桜色)なのは直感的にわかります。しかし池尻大橋駅の茶色(正確には柿色」などは、どういう解釈を考えてみてもわかりません。
私とおなじように疑問をもった方が「東急に直接問い合わせをしてみた」ということで、その記録がTwitterに残っていました。それによると——。
まず最初に【黄系】【緑系】【赤系】【青系】【茶系】の5系統を選び、配色については各駅周辺の特徴を表わすものとしました。
各駅の色を決定した理由は以下の通り。
- 三軒茶屋駅は商業施設が多く街がにぎやかなため明るいイメージの色を表わす「レモン色」
- 駒沢大学駅は駒沢公園の緑を表わす「若葉色」
- 桜新町駅は周辺にある桜を表わす「桜色」
- 用賀駅は水をイメージした「水色」
- 池尻大橋駅は残る茶系の「柿色」
三軒茶屋駅の「明るい雰囲気で黄色」や、駒沢大学駅の「駒沢公園で緑」は合点がいきますね!でも用賀ってあんまり水のイメージないですね——。そして消去法で決められた池尻大橋駅は、なんだか不憫です。笑
個人的には、他の人が考察されていた「池尻大橋駅には自衛隊中央病院が近くにあり、迷彩柄でカーキ色の服が多いことから、洒落を効かせてカーキ→柿色にした」という説のほうがユーモアがあって好きです!
ともあれ、こういう理由を知っておくと、各駅の駅カラーも覚えやすいですね。ちょっとした雑学ってだけでなく、実用レベルで便利ですので、ぜひ覚えておきましょう!