三軒茶屋でディープなスポットに行きたい。そんなニーズがあると、決まって「
ではこの「三軒茶屋の
三軒茶屋の三角地帯とは
三軒茶屋の三角地帯とは、「三軒茶屋駅」「ピカソ」「オリジン弁当」の3点を結んだエリアを指します。具体的には以下のとおりですね。
誰が決めたわけでなく、明確な答えはありませんが、これらのエリアを共通認識として「三角地帯」としています。
三軒茶屋は、国道246号線と世田谷通りが、ビッグエコーで二股にわかれる形になります。この二股でわかれた間のエリアに、昔ながらの飲み屋・食事処が、
三角地帯の中でも「ディープだディープだ」と言われるのは、「31アイスクリーム」や「蔵味」から入る裏路地のこと。
写真を一枚パシャリと撮れば、どこを切り取っても昭和レトロな表情。大人二人が肩を並べれば、それだけで通路を塞いでしまう程の非常に狭い路地裏のなかに、小さなお店がいくつも並んでいます。
飲み屋もあれば、定食屋もあり、隠れ家的なカフェもあります。新しいお店もあれば、昔からずーっと営業しているスナックもある。三軒茶屋の移ろいを見守ってきた場所とも言えるかもしれません。
三角地帯の歴史
三角地帯のルーツはヤミ市だったとのこと。戦災を逃れて散り散りになった人たちや、よそからやってきた人たちが集まり、昭和24年にアーケード「エコー仲見世」ができ、商店街が生まれました。
しかし東京オリンピックが終わると、その賑わいも途絶えてしまいました。国道246号線の拡張・玉電の廃止、首都高速道路の開通があり、人々は三軒茶屋を通り越して渋谷へと流れてしまうようになりました。
そんな時代のスピードに乗り切れず、置き去りにされ、時間を止めたままなのが、この三軒茶屋の三角地帯なんだとのこと。
いまでは逆に、そのレトロな雰囲気で「ちょっとディープな街」として人気を呼んでいます。
地元民から見た三角地帯のイメージ
さて、僕はそんなディープな街「三軒茶屋」に生まれ住んで30年以上が経つわけですが、この「三角地帯」について「危険」「怪しい」といった印象を受けたことはありません。
おそらくそれは、世田谷通りや国道246号線に面しており、夜になっても人通りや車のライトがそこそこ見えるからでしょう。
いわゆる「路地裏に潜む犯罪の危険性」みたいなものを感じたことはありません。
初めていらっしゃる方は、その見た目から、すこし緊張感が走るかもしれません。しかし特に怖がることなく、その古くさいレトロな雰囲気を気楽に、存分に楽しんでいただけたらと思います。