「三軒茶屋」と一言でいっても、そこにはさまざまな住所が混在しています。
たとえば家探しをしていて「三軒茶屋周辺の物件」で検索しても、ヒットするのは物件の住所「太子堂」「三宿」「上馬」「下馬」「若林」ばかりで、「三軒茶屋」の文字がない。
じゃあ「三軒茶屋エリア」とはどのあたりを指すのか?実際に住んでいる人が感じている「三軒茶屋エリア」とは、どの程度の範囲なのか?
そんな「三軒茶屋」のエリアと住所の関係性について解説します。
この記事のもくじ
三軒茶屋駅周辺のエリア
一般的に「三軒茶屋」といえば三軒茶屋駅周辺のことを意味します。しかし住所でいうと、以下のように様々な住所が混在しています。
「HOME'S」や「SUUMO」などの物件検索サイトで「三軒茶屋」を検索しても、実際にヒットするのは、これらの住所の物件です。
「三軒茶屋駅から徒歩10分〜15分」という場所でも「三軒茶屋の物件」と呼んだりするので注意が必要です。
世田谷区三軒茶屋
「世田谷区三軒茶屋」という住所は、三軒茶屋駅周辺を取り巻くエリアかと思いきや、実は三軒茶屋駅の南に位置するエリアになります。
三軒茶屋のシンボル的なビル「キャロットタワー」や、歩行者天国を実施しているメインストリート「茶沢通り」なども、住所としては実は三軒茶屋ではないのです。
世田谷区太子堂
三軒茶屋駅の北側〜東側に広く位置しているのが「世田谷区太子堂」という住所です。
「キャロットタワー」や「茶沢通り」、「昭和女子大学」などを含む広範囲なエリアで、いわゆる「三軒茶屋っぽい場所」の多くが実は「太子堂」という住所なんです。
世田谷区若林
三軒茶屋駅から世田谷通り沿いに西に進んだ先で、環状七号線(環七通り)より北側の広い範囲が「世田谷区若林」になります。
世田谷線の駅でいえば、西太子堂駅までが三軒茶屋で、そこから先の「若林駅」周辺が「世田谷区若林」です。
世田谷区上馬
国道246号線を駒沢大学駅に向かって進んだ先の広いエリアが「世田谷区上馬」になります。三軒茶屋の美味しいカキ氷屋「石ばし」があるのも、住所的には「上馬」ですね。
世田谷区三宿
「太子堂」よりもさらに北東に位置するのが「世田谷区三宿」です。
「三宿」というと、もっと世田谷公園周辺の範囲をイメージしますが、実はもっと北側のエリアになります。
世田谷区下馬
昭和女子大学より南に位置する広いエリアが「世田谷区下馬」になります。
三軒茶屋駅から歩いて行ける、ちょっと広めの公園「こどもの広場公園」や、その近くにある「下馬図書館」も、住所は「下馬」になります。
有名な「世田谷公園」の住所は「池尻」で、「下馬」の範囲からはギリギリ側になります。
30年以上住んでいる筆者の感覚的な範囲
実際に生活しているなかで「三軒茶屋」と呼んだとき、それは「世田谷区三軒茶屋」という住所を指すわけではありません。
もっと実生活に寄りそった「三軒茶屋駅周辺のエリア」を意味するわけです。ではそれは、具体的にどの程度の範囲のことを指すのでしょうか。
これはもう個人の感覚的なものに左右されると思いますが、長年住んでいる私の感覚では、以下のような範囲を「三軒茶屋」と呼んでいます。
住所「世田谷区三軒茶屋」の全域を含めつつ、それに加えて「太子堂」を半分程度、その他「若林」「上馬」「下馬」の一部をかすめる程度の範囲です。
4つのメインストリートから見る三軒茶屋エリアの範囲
これらの範囲は、三軒茶屋エリアを通過する4つのメインストリート「茶沢通り」「世田谷通り」「栄通り商店街」「国道246号線」で示すとわかりやすいです。
国道246号線でいうと、西は「環状七号線(環七通り)」より少し手前程度から、東は「昭和女子大学」ぐらいまで。
「世田谷通り」は、西に進んだ先でぶつかる「環状七号線(環七通り)」ぐらいまでのイメージです。
「茶沢通り」は、「歩行者天国」が切れる位置までの範囲をイメージしています。淡島通りにぶつかったところにある「代沢十字路」の「サミット」ぐらいまでですね。
「栄通り商店街」は、商店街を抜けた先にあるトースト専門カフェ「Coffee&toast」というお店ぐらいまでが、三軒茶屋のイメージです。
それって本当に「三軒茶屋」?
「三軒茶屋で有名なお店」と聞いて行ってみたものの、実はかなり三宿によったところにあって、長い距離を歩かされた。そんな経験もあります。
「三軒茶屋」で家探しをしていたはずなのに、上馬の端っこのほうや、世田谷線の若林の先を紹介された。そんなこともありました。
「三軒茶屋」というブランド名をウリにしたいがために、実は三軒茶屋ではないってことがあります。
大切なのは、自分でしっかりと地図を見ること。「こんなはずじゃなかった」ということがないように、ぜひ今回ご紹介した地図を参考にしてみてください。